米金融大手ゴールドマン・サックスは4月26日付レポートで、中東からの原油の供給減少を受けて、2026年第4四半期の原油平均価格見通しをブレント原油は1バレル=90ドル、WTI原油は83ドルに、それぞれ引き上げました。
ゴールドマンは「原油価格の上昇リスクや非常に高騰した精製品価格、製品不足リスク、前例のない規模の打撃を背景に、経済リスクは我々が示した原油相場の基本シナリオ以上に大きい」と指摘しております。今回の見通しは6月末までにホルムズ海峡を通過する湾岸諸国の輸出量が例年の5月半ばごろと同等量に正常化するほか、湾岸諸国の生産ペースが緩やかに回復することが前提としております。従来見通しでは5月半ばまでの正常化を前提としていました。
なお、ゴールドマンは23日に、中東の原油生産が日量1450万バレル減少したことが要因となり、4月世界原油在庫は日量1100万-1200万バレルという過去最高のペースで減少していると試算しております。
◆シティ、ブレント価格見通しを引き上げ
米金融大手シティは4月26日付レポートで、2026年ブレント原油平均価格見通しを引き上げました。また、ホルムズ海峡の封鎖が続き、海峡経由の原油流通が6月末まで混乱し続ける場合、原油価格は1バレル=150ドルまで急騰する可能性があると警告しております。
シティは、ベースケース予想を第2四半期は110ドル、第3四半期は95ドル、第4四半期は80ドルにそれぞれ引き上げ、このシナリオの実現確率を50%としました。
また、米国とイランによる第2回和平協議が実現しなかったことを受けて、シティはホルムズ海峡の再開時期を5月末と予測。従来見通しの4月中旬~下旬から先送りしております。シティは「双方の『妥協点』に対する見解に依然として大きな隔たりがあることから、当行の短期的な強気見通しおよび2026年下半期のベースケース原油価格見通しを取り巻くリスクは上振れバイアスが掛かっている」と指摘しました。
実現確率が30%の強気シナリオでは、シティは6月末まで原油供給がほぼ滞る状況が続くと想定し、その場合はブレント原油が150ドルまで急騰する可能性があると予測。第2四半期および第3四半期の平均価格は130ドル近くで推移した後、第4四半期に100ドルまで下落する可能性があるとしました。
また、ホルムズ海峡が7月以降も閉鎖されたままとなる「超強気」シナリオでは、世界および米国の経済生産に占める石油関連支出の割合に深刻な影響が及ぶと指摘しております。
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