トランプ米大統領は4月9日に、同日に発動したばかり「相互関税」の上乗せ分について、一部の国・地域に90日間の一時停止を許可すると発表しました。4月5日に課した10%の一律関税は維持されます。一方で、報復措置を打ち出した中国に対しては計125%に引き上げるとしております。

トランプ米大統領はSNSで、今回の停止を判断した理由について「関税、非関税障壁、為替操作などの解決策を交渉しようとしている。(対象国は)報復もしていない」と説明。一時停止とすることで、各国・地域との交渉期間を確保する模様。

◆中国、対米報復関税発動へ

中国政府は4月10日に、トランプ米政権による対中関税引き上げへの報復措置として、米国からの全輸入品に84%の追加関税を課す予定。中国は米国に一歩も引かない構えを見せており、米中貿易戦争が一段と激化するとの懸念が強まっております。

中国は、米国に対して当初34%の関税を課す方針でしたが、米国による50%分の上乗せを受けて、84%まで引き上げております。トランプ米大統領は、その後もさらなる引き上げを明らかにしており、中国も税率を見直す可能性があると見られております。

 

 

 

 

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