世界の中銀の外貨準備割合(年別)

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欧州中央銀行(ECB)は6月2日に公表したレポートによると、世界の中銀の外貨準備に占める金の割合は2025年末時点で27%と、米国債の22%を上回った模様。金の比率が米国債を逆転するのは1996年以来29年ぶりとなります。

外貨準備に占める米国債の割合は2023年末の26%から22%に低下。各国中銀はこれまで、安全性と流動性の高さから米国債を中心とするドル建て資産を外貨準備の柱として来ました。ドル建て資産のシェアはなお約4割を占めているものの、近年は低下傾向にあります。

一方で、金の割合は2023年末の16%から27%に上昇。「地政学リスク」の高まりに加えて、米ドルへの信認が低下する中、外貨準備の多様化の一環として新興国を中心に金準備を積み増す動きが続いております。また、西側諸国がウクライナ侵攻に対する経済制裁をロシアに対して行い、保有する米ドル資産が凍結される中、米国と距離を置く国は制裁下でも融通が利きやすい金へのシフトを強めている模様。

ただ、ECBは金のシェア上昇について、中銀による購入拡大だけでなく、近年の金価格急騰による評価額の増加も大きく寄与していると指摘。2023年末時点の金価格で試算すると、外貨準備に占める米国債の割合は26%、金は16%で、米国債が依然として最大の準備資産になるとしております。

 

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