米ドル円と日本の円買い介入

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政府・日銀は9月22日に、急激な円安を阻止するため、外国為替市場で円買い・ドル売りの為替介入を実施。介入直後に、米ドル円は140円台前半まで円高が進む場面も見られたものの、金融政策に対するスタンスの違いから、日米の金利差が一段と拡大していくとの見方は根強く、円売り・ドル買い基調が継続。今週は再び145円超えを試す展開が続いております。

一方で、政府・日銀の防衛ラインが145円辺りにあるとの見方が強まる中、介入への警戒感から防衛ラインを意識した動きとなっており、145円辺りでは円が買い戻されております。

鈴木財務相は9月29日に、急速に進む円安を受けて「今後も為替動向には十分注意しながら、必要であれば必要な措置をとる」と市場を牽制しておりますが、財務省が9月30日に発表した8月30~9月28日の為替介入実績は2兆8382億円でした。

日次の介入額は公表されていないものの、市場の動きから9月22日のみ介入を行ったと見られており、1日の介入額としては1998年4月10日の2兆6201億円を超えて過去最大規模となりました。

市場では、日銀の統計を基に介入額は2兆9000億円から3兆6000億円と予想されており、市場予想を下回る水準にとどまったことになります。

 

日本の外貨準備(預金)

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