欧州の新車販売台数(四半期別)
↓クリックすると拡大します↓
欧州連合(EU)欧州議会は2月14日に本会議を開き、2035年に域内でガソリン車やディーゼル車の新車販売を事実上禁止する法案を採択しました。二酸化炭素(CO2)を排出するハイブリッド車(HV)やプラグインハイブリッド車(PHV)も販売禁止となります。今後、加盟国の正式承認を経て施行される予定。
ガソリン車などの販売禁止は、温室効果ガスの排出を2050年までに実質ゼロにする政策の一環。法案では、新車の乗用車から排出されるCO2を2030年までに2021年比で55%削減し、2035年までにゼロとすることを明記しました。なお、法案は脱炭素社会の実現を目指すため、欧州委が2021年に提案。EU加盟国と欧州議会が2022年10月に基本合意しておりました。
また、トラックやバスなど大型車の二酸化炭素(CO2)排出量について、2030年以降に新たに販売される車両は2019年比で45%削減することを盛り込んだ規制案を発表しております。2040年以降は90%削減する模様。2030年以降に販売される大型車は、従来30%削減すると定めておりました。
欧州の新車販売台数の割合(四半期別)
↓クリックすると拡大します↓
欧州自動車工業会(ACEA)によると、2022年のマルタを除くEU加盟国26ヶ国の新車販売に占める電気自動車(EV、BEV+PHV)のシェアは21.5%でした。
ガソリン車は36.4%、ディーゼル車は16.4%で、内燃エンジン車のシェアは辛うじて半分を上回っております。ハイブリッド車(HV)は22.6%。
なお、全米新車販売の約12%を占め、米最大市場であるカリフォルニア州の2022年電気自動車(EV)販売台数は、前年比62%増の28万5199台でした。一方、半導体不足などの影響で、ハイブリッド車(HV、プラグインハイブリッド車含む)は10%減の23万3496台に留まり、EVがハイブリッド車を初めて上回っております。
既報通り、カリフォルニア州は昨年8月に、2035年にガソリンのみで駆動する新車の販売を全面禁止する新たな規制案を決定しており、州内の新車販売の10%強を占めるハイブリッド車も2035年以降は販売禁止となります。
※豊トラスティ証券株式会社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものです。銘柄の選択、売買価格など投資にかかる最終決定は弊社の重要事項説明書を十分にお読み頂き、投資家自身の判断でなさる様にお願い致します。本資料作成につきましては細心の注意を払っておりますが、その正確性については保証するものではなく、万一その内容に誤りがあった場合、その誤りに基づく障害については当社は一切の責任を負いかねます。