米ドル・円
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米ドル・円は、政府・日銀による円買い介入への警戒感が強い一方、中東情勢の緊迫化に伴う原油価格の高止まりが続き、「有事のドル買い」が続く中、159円を挟んだ揉み合いが継続。トランプ米大統領がイランとの戦闘終結に向けた交渉について「最終段階に入っている」と発言したことを受けて、円が買い戻される場面も見られたものの、戦闘が終結するかは依然不透明であることから、ドルが買い拾われております。
米当局者は28日に、米国とイランの60日間の停戦延長などを盛り込んだ覚書を巡り、双方の交渉担当者が「暫定合意」に達したことを明らかにしました。トランプ米大統領の承認を待っている状態だとしており、このまま米国とイランが戦闘終結で合意出来るかが焦点となりそうです。
ただ、イランは覚書の草案は「確定していない」との認識を示しており、戦闘が終結するかは依然不透明な情勢。合意に至れば円が買い戻されて、短期的に90日平均線辺りまで円高が進むことも想定されます。
国債発行に伴う財政赤字拡大やエネルギーの大半を輸入に頼る日本の貿易収支悪化懸念から、ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)の面で円買い要因は乏しいとの見方は依然多いようです。また、インフレ対応でFRBが利上げを迫られるとの見方が拡がる中、引き続きドルが買い拾われ易い地合いが続くとみられております。
米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによると、大口投機家のIMM通貨(円)のネット・ロングは5月19日時点でマイナス9万3905枚。4月末に日本の通貨当局が実施した円買い介入前の水準まで売り越し幅を戻してきております。ファンドの円売りドル買いの勢いが強まれば、再度160円台に乗せて来ることも想定されます。
なお、植田日銀総裁は6月3日に、共同通信社「きさらぎ会」で講演する予定で、利上げを示唆する発言があるか注目されます。。
IMM円のネット・ロング
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