OPECプラス参加国の原油生産量

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石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成する「OPECプラス」は6月2日に、オンラインで閣僚級会合を開き、年末までだった協調減産を2025年末まで延長することで合意しました。また、サウジアラビアの国営通信によると、今月末が期限だった自主減産についても9月末まで延長し、その後は段階的に縮小して行く模様。減産を続けて需給を引き締め、原油価格を下支えする狙い。仮に自主減産が予定通り6月末で終了した場合、7月以降に供給過剰に転じるとの見方が出ておりました。

なお、中国景気の減速懸念が強まる中、国際エネルギー機関(IEA)は5月の月報で、2024年世界石油需要の伸びは前年比日量120万バレル増と予測。前月見通しから日量20万バレル引き下げております。

「OPECプラス」は日量366万バレルの協調減産に加えて、サウジアラビアなど8ヶ国による自主的な取り組みとして同220万バレルの減産を行っており、減産規模は合計で日量586万バレルと、世界需要の約5.7%に相当します。

「OPECプラス」は2022年秋から減産を続けておりますが、中国景気の減速懸念や米国などの増産で需給が緩み、原油価格は足元で下落基調にあります。一方、長引く減産による石油収入や市場シェアの落ち込みに反発する国もあり、アンゴラは昨年12月にOPECを離脱しております。

なお、2025年の国別の生産枠について、アラブ首長国連邦(UAE)が日量30万バレル、ロシアが日量12.1万バレル、ナイジェリアが肥料12万バレル、それぞれ引き上げられております。

次回会合は12月1日に開催される予定。ただ、市場動向を踏まえて追加会合をいつでも開くとしております。

 

 

 

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