OPECプラス参加国の原油生産量

↓クリックすると拡大します↓

 

石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」の自主減産を実施しているサウジアラビア、ロシア、イラクなど有志8ヶ国は、5月31日にオンラインで会合を開催し、7月の増産量を6月と同水準の日量41.1万バレルに決定しました。

4月に日量13.8万バレル増産、5月、6月は当初計画の3倍にあたる水準の日量41.1万バレル増産を決定。原油供給の拡大が続いております。有志8ヶ国は「市場の状況の変化に応じて、増産を一時停止したり取りやめたりする場合がある」と強調しました。次回会合は7月6日に開催し、8月分の増産量を決める予定。

なお、米金融大手ゴールドマン・サックスは6月1日付のレポートで、「OPECプラス」で自主減産を実施している有志8ヶ国は、8月も日量41.1万バレルの増産を決定する可能性が高いとの見方を示しております。ゴールドマンは「原油の現物需給が比較的引き締まっているほか、世界的な産業活動の上振れや、原油需要への季節的な支援要因を踏まえると、7月の会合で8月の生産水準を決める際に、需要減が増産の妨げになる可能性は低い」と指摘しました。

9月以降については「OPECプラス」が生産規模を横ばいで維持すると予測。7-9月期の世界的な成長鈍化や非OPEC加盟国の大型案件による生産増を理由に挙げております。

なお、2025年原油相場見通しについて、ブレント原油平均価格は1バレル=60ドル、WTI原油平均価格は56ドルで据え置ております。2026年は、ブレント原油が56ドル、WTI原油は52ドルと予測。

 

 

 

※豊トラスティ証券株式会社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものです。銘柄の選択、売買価格など投資にかかる最終決定は弊社の重要事項説明書を十分にお読み頂き、投資家自身の判断でなさる様にお願い致します。本資料作成につきましては細心の注意を払っておりますが、その正確性については保証するものではなく、万一その内容に誤りがあった場合、その誤りに基づく障害については当社は一切の責任を負いかねます。