NY原油

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石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」で自主減産を実施しているサウジアラビア、ロシア、イラクなど有志8ヶ国は、8月3日にオンラインで会合を開催し、9月の増産量を日量54.7万バレルに決定。9月でこの枠組みの減産分は終了することになります。アラブ首長国連邦(UAE)の追加増産枠を認め、有志8ヶ国の自主減産枠の日量220万バレルと合計で、日量250万バレル供給拡大することになります。

世界経済の先行き見通しが安定していると判断し、米国やブラジルなどが供給量を増やす中、市場シェアの回復を優先。価格維持より供給拡大を優先する模様。

当初の予定では、原油価格の下支えを目的に2023年11月から実施してきた日量220万バレルの自主減産を4月から18ヶ月かけて段階的に縮小する予定だったものの、4月に日量13.8万バレル増産、5月、6月、7月は当初計画の3倍にあたる水準の日量41.1万バレル増産を決定。8月は4倍にあたる日量54.8万バレル、9月は日量54.7万バレルに増産ペースを加速させる予定で、4月からわずか6ヶ月間で自主減産は解消され、生産拡大に転じる形となります。次回会合は9月7日の予定。

なお、「OPECプラス」は今回決定した枠組み以外に、原則として参加国全体が実施している日量200万バレルの協調減産と、日量166万バレルの有志国による自主減産を行っており、5月末の閣僚級会合で2026年末まで続ける方針を示しております。

 

※有志8ヶ国・・・・ロシア、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、クウェート、イラク、アルジェリア、カザフスタン、オマーン

 

 

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