主要国の政策金利

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英イングランド銀行(BOE)は金融政策委員会(MPC)を開催し、8月1日に政策金利を0.25%引き下げて5.00%にすると発表しました。利下げは4年5ヶ月ぶり。直近で物価目標の2%を達成し、金融引き締めの度合いを緩めるのが適切だと判断した模様。ただ、9人の政策委員のうち5人が賛成し、残る4人は据え置きを主張した。インフレ圧力が十分に緩和されたかどうかで意見が分かれた様で、僅差での利下げ決定となっております。

BOEは声明で、金融政策の先行きについて「根強いインフレのリスクを注意して見続け、各会合で金融引き締めの適切な度合いを決める」としました。また、ベイリー総裁は「利下げが早過ぎたり、下げ幅が大き過ぎたりしない様に注意しなければならない」と述べ、追加利下げを慎重に進める考えを示しております。

同時に公表した四半期ごとの金融政策報告書では、2024年のGDP(国内総生産)見通しを1.25%と、前回5月時点の0.50%から引き上げております。

欧州では利下げの動きが広がっており、欧州中央銀行(ECB)は6月に、4年9ヶ月ぶりに政策金利の引き下げを決定。スウェーデン中銀が5月に8年ぶりの利下げに踏み切ったほか、スイス国立銀行(中央銀行)も6月に2会合連続で利下げを行っております。

主要7ヶ国(G7)で見ても、カナダ銀行(中央銀行)は7月に2会合連続で利下げを決定。FRBも9月に利下げを開始するとの見方が市場のコンセンサスとなるなど、世界で利下げの動きが広がっております。

 

 

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