Fedウォッチ
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米労働省が8月10日に発表した7月米消費者物価指数(CPI)は、前年同月比8.5%上昇。最近の原油相場の下落などを受けて伸び率は前月(9.1%上昇)を下回り、3ヶ月ぶりに減速。市場予想(8.7%上昇)も下回りました。季節調整済みで前月比では0.0%となり、前月(1.3%)から鈍化。2020年6月以降続いていた上昇に約2年ぶりに歯止めが掛かっております。
また、同省が11日に発表した7月米卸売物価指数(PPI、2009年=100)は、前年同月比9.8%上昇。前月(11.3%上昇)を下回り、2021年10月(8.9%)以来9ヶ月ぶり水準に鈍化。季節調整済みで前月比では0.5%低下となり、コロナ禍で経済活動が冷え込んだ2020年4月以来2年3ヶ月ぶりのマイナスとなりました。
7月のインフレ減速は最近の原油相場の下落によるところが大きく、食品や新車、家賃は依然高い伸びを維持。ロシアのウクライナ侵攻を受けた穀物高騰や半導体不足による自動車の生産停滞など、物価高の要因は根強く残っているため、FRB高官からは引き続きインフレ封じ込めを最優先する考えが示されております。
なお、CMEが公表している「Fedウォッチ」(8月11時点)によると、41.6%が12月のFOMC時点で政策金利は3.50%-3.75%と予測。先週末(8月5日、46.9%)からやや低下しているものの、今後年末にかけて1.25%の利上げが行われるとの見方が市場では依然多い様です。
今年のFOMCは残り3回(9月、11月、12月)となりますが、0.50%ずつ引き上げて12月のFOMC時点での政策金利を3.75%-4.00%とする見方は23.4%となっております(先週末時点は22.7%)。
4.00%-4.25%とする見方は4.2%と、依然FRBが積極的な利上げを続けるとの見方もある様です(先週末時点は0.00%)。
米国のインフレ率
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