米消費者物価指数

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FRBのウォーシュ議長は7月14日に、議会下院金融サービス委員会で証言を行い、「高止まりするインフレを容認しない」と表明しました。「物価安定を実現する」と繰り返し強調。人工知能(AI)ブームや、中東紛争による原油高に伴うインフレ懸念を踏まえ、様子見を当面続ける考えを示唆したものの、具体的な政策見通しには言及しませんでした。議会証言は議長就任後初めてとなります。

ウォーシュ氏は、FRBが掲げるインフレ率2%目標を5年以上達成できていないことを問題視。物価高と決別するため、インフレ高進の分析やFRBの保有資産など5つのタスクフォース(作業部会)を活用し、FRB改革に取り組むと述べました。

6月消費者物価指数が前月から鈍化したことについては、「(物価安定の)使命を成し遂げたわけではない。やるべきことは多い」と述べ、引き続き注視する姿勢を示しております。

また、バランスシート拡張はインフレ圧力を助長するとして、「我々は財政政策に関与すべきではない」と語っております。ただ、バランスシート縮小は金融機関の資金調達環境を悪化させるリスクを伴うため、「事前通知せずに政策を見直すことはない」と述べております。

人工知能(AI)ブームを巡っては、「米国は勝者だ」としつつも、大幅な経済の改善には時間が掛かると分析。AI導入に伴う生産性向上でインフレ圧力が和らぎ、利下げが可能になるとの従来の見解には触れませんでした。

利下げを望むトランプ米大統領がFRBに圧力をかけ続ける中、金融政策の独立性を堅持すると明言。政策決定に際しては「データに従う」と述べ、政治圧力に屈しない考えを強調しました。

◆6月米消費者物価指数、前年同月比3.5%上昇

米労働省が7月14日に発表した6月米消費者物価指数(CPI)は、前年同月比3.5%上昇。伸び率は前月(4.2%上昇)から鈍化し、市場予想(3.8%上昇)を下回りました。なお、減速幅は2023年6月以来、3年ぶりの大きさとなっております。米国とイランが戦闘終結に向けた覚書に署名したことを受けて原油価格が下落する中、ガソリン価格の下落が主な要因とみられます。変動の激しい食品とエネルギーを除いたコア指数は2.6%上昇。同じく伸び率は前月(2.9%上昇)から鈍化し、市場予想(2.9%上昇)を下回っております。

物価の瞬間風速を示す前月比の上昇率(季節調整済み)は総合指数が0.4%下落(前月は0.5%上昇)。マイナスとなるのは2024年6月以来2年ぶりとなります。コア指数は前月から変わらずでした(前月は0.3%上昇)。

 

全米レギュラー・ガソリン平均小売価格

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◆6月米期待インフレ、1年先の期待インフレ率は3.67%

NY連銀が7月7日に発表した6月米消費者調査によると、1年先の期待インフレ率は3.67%と、前月(3.46%)を上回り、2023年9月(3.67%)以来2年9ヶ月ぶり高水準となりました。3年先も3.34%と、前月(3.13%)を上回り、2022年6月(3.62%)以来4年ぶり高水準となっております。一方、5年先は3.00%と、前月(3.02%)からやや低下。

 

NY連銀、米期待インフレ率

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