ウクライナは3月11日にサウジアラビアで行った米国との高官協議で、30日間のロシアとの一時的な停戦案を受け入れる用意があると表明しました。高官協議後に発表された共同声明では、米側が30日間の停戦を提案し、ウクライナがロシアの同意を条件として受け入れることを確認。ウクライナ側が戦争終結に前向きな姿勢を示したと判断した米国は、首脳会談後に停止していた対ウクライナ軍事支援や同国との情報共有を再開するとしております。
ウクライナ側は8時間を超える長丁場となった高官協議で、ミサイル・ドローン攻撃の停止、海上での戦闘停止、捕虜交換とロシアに連れ去られた子供の帰還を柱とする信頼醸成措置の履行を提起。ウクライナのゼレンスキー大統領がX(旧ツイッター)で明らかにしたところでは、これに対し米側は「前線全体」にわたる停戦という「より大きな一歩を踏み出す」様に提案した様です。ゼレンスキー氏は、今度は米国がロシアを説得する番だと指摘し、ロシアが同意すれば「停戦は直ちに発効する」と述べております。
高官協議では、ウクライナの鉱物資源の権益を巡り、包括的合意の早期実現を図る方針で一致。互いに交渉チームを立ち上げることを決定しました。
トランプ米大統領は同日、「(ロシアの)プーチン大統領が同意することを望んでいる」とホワイトハウスで記者団に語り、週内にもプーチン氏と対話する可能性を示唆。また、ルビオ米国務長官は停戦実現の見通しについて「ボールはロシア側にある」と強調。米メディアは、2月に訪ロした米国のウィトコフ中東担当特使が今週にもモスクワを訪れ、再びプーチン氏と会談すると報じております。
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