ロシアのウクライナ侵攻を巡る両国の直接協議が5月15日に、トルコの最大都市イスタンブールで始まる予定。ウクライナのゼレンスキー大統領は首脳レベルでなければ無意味だとして「トルコでプーチン大統領を待つ」と呼び掛けたが、ロシア側は高官レベルの代表団派遣を決めた様で、プーチン大統領は現地入りしないとみられております。また、ロイター通信によると、直接協議への同席を示唆していたトランプ米大統領もトルコ訪問を見送った模様。トランプ氏は12日に、「良い結果が得られるかもしれない」と指摘し、「もし役立つと思えば、私は(イスタンブールに)飛んでいく」と述べておりました。
直接協議は、実現すればロシアのウクライナ侵攻から間もない2022年春に決裂して以来3年ぶりとなります。ロシアが停戦に応じるかは不透明で、ウクライナ側は「時間稼ぎ」(ポドリャク大統領府長官顧問)を警戒している模様。
ゼレンスキー氏は5月12日からの実施を迫った30日間の停戦が無視されたことを受けて、「15日にトルコでプーチン氏を待つ」と首脳会談を提案したものの、ロシア側はこれに応じなかった格好となりますが、ウクライナ側は14日に、停戦を得ることが条件だとしつつ「あらゆる形式の協議に臨む用意がある」(イェルマーク大統領府長官)としております。なお、ゼレンスキー氏はトルコに出発し、15日に首都アンカラでエルドアン大統領と会談する予定。間接協議を仲介したトランプ米政権からは16日に、ルビオ国務長官とウィトコフ中東担当特使がイスタンブール入りする予定。
※豊トラスティ証券株式会社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものです。銘柄の選択、売買価格など投資にかかる最終決定は弊社の重要事項説明書を十分にお読み頂き、投資家自身の判断でなさる様にお願い致します。本資料作成につきましては細心の注意を払っておりますが、その正確性については保証するものではなく、万一その内容に誤りがあった場合、その誤りに基づく障害については当社は一切の責任を負いかねます。