カナダの政策金利
↓クリックすると拡大します↓
カナダ銀行(BOC、中央銀行)は1月29日に、主要政策金利である翌日物金利の誘導目標を0.25%引き下げて、3.00%にすることを決定しました。利下げは昨年6月以降、6会合連続。ただ、引き下げ幅は前回(0.50%)から縮小しております。また、2022年から続けてきた量的引き締め(QT)の終了も決定しております。
マックレム総裁は記者会見で、「低インフレを回復し金利を大幅に引き下げたことで、金融政策は新たな経済環境に対応するうえで有利な立ち位置にいる」と利下げの意義を強調。また、インフレ率は数ヶ月2%近くで推移していると指摘。住宅価格の上昇率はなおも高水準だが、徐々に低下していると述べております。
トランプ米大統領が2月1日からカナダからの輸入品に25%の関税を課すことを検討していると表明し、米国とカナダの貿易に先行き不透明感が強まっていることについては、「米国の貿易政策は不確実性の大きな要因だ」と説明。その上で、「長期間にわたり、大規模な貿易紛争となればカナダ経済に深刻な打撃を与えるだろう」と強い警戒感を示しております。また、「金融政策は長期の貿易戦争による経済への影響を相殺することが出来ない」と強調しました。
なお、中銀は2025年の成長率が1.8%、2026年は1.8%と予測。共に、昨年10月時点の見通しから下方修正しております。
◆スウェーデン中銀、0.25%利下げ
スウェーデン国立銀行(中央銀行)は1月29日に、主要政策金利を0.25%引き下げて、2.25%にすることを決定しました。利下げは5会合連続。
中銀は声明で、現在のインフレ圧力について、2%程度とする物価目標と「整合的」だとして、昨年12月に発表したインフレ・経済見通しを基本的に維持する立場を表明。その上で、「インフレが過度に上昇するリスクは限定的である一方、経済活動が依然として弱いことを踏まえ、政策金利の引き下げが適切だと判断した」と説明しております。
◆ブラジル中銀、1.00%利上げ
ブラジル中央銀行は1月29日の金融政策決定会合で、主要政策金利を1.00%引き上げて13.25%にすることを決定しました。利上げは4会合連続。高進するインフレを抑制する狙い。
中銀は、次回3月の会合でも「同じ規模の金利調整が予想される」と追加利上げを示唆。その後の利上げに関しては、インフレ動向次第と指摘しております。
※豊トラスティ証券株式会社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものです。銘柄の選択、売買価格など投資にかかる最終決定は弊社の重要事項説明書を十分にお読み頂き、投資家自身の判断でなさる様にお願い致します。本資料作成につきましては細心の注意を払っておりますが、その正確性については保証するものではなく、万一その内容に誤りがあった場合、その誤りに基づく障害については当社は一切の責任を負いかねます。