カナダの政策金利

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カナダ銀行(BOC、中央銀行)は9月17日に、主要政策金利である翌日物金利の誘導目標を0.25%引き下げて、2.50%にすることを決定しました。利下げは3月以来、4会合ぶりとなります。インフレ圧力が和らぐ一方、雇用情勢の悪化や、トランプ関税の悪影響を踏まえて景気を下支えする必要があると判断したようです。

BOCは声明で、「関税や貿易政策を巡る不透明感が経済活動の重荷となっている」と懸念を示した上で、景気減速に加えて、インフレ上昇リスクの低減を考慮し、「リスクバランスをより適切に取るために利下げが適当だ」と説明しました。

なお、カナダ統計局が16日に発表した8月カナダ消費者物価指数(CPI)は前年同月比1.9%上昇と、伸び率は前月(1.7%上昇)から加速。ただ、前月比では0.1%低下となり、インフレ圧力の緩和を示唆する内容となりました。

◆ブラジル中銀、2会合連続で金利を据え置き

ブラジル中央銀行(BCB、中央銀行)は9月17日に金融政策委員会(COPOM)を開催し、主要政策金利(SELIC)を15.00%で据え置くことを全会一致で決定しました。据え置きは2会合連続。インフレが高止まりする中、金利を約20年ぶりの高水準に引き上げた効果を見極める姿勢を見せております。

BCBは声明で、「政策金利を現在の水準で非常に長期間維持することで、インフレが目標に確実に収束するかどうか分析する」と指摘し、金利据え置きの長期化を示唆。一方、「不確実性が高まっている」とし、「適切なら利上げ局面の再開を躊躇しない」と柔軟な姿勢を示しました。

 

ブラジルの政策金利

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