OECD加盟国の原油在庫

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米金融大手ゴールドマン・サックスは5月8日に、石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が6月の会合で自主減産の一部終了を発表する公算は小さいとの見方を示しました。原油在庫はこのところ増加しており、6月に生産拡大を決定する見込みはわずか37%としております。

ゴールドマンは、OPECプラス」はまだ結論を出していないとしたものの、サウジアラビアは7月の供給を日量900万バレルで維持すると予想しました。

原油価格については、ブレント原油は大半のシナリオで75~90ドルの範囲にとどまるとの予想を据え置いております。2025年平均価格は82ドルと予測。なお、ロシアのノバク副首相は5月7日に、「OPECプラス」の生産拡大を巡る協議は行われていないと述べております。

「OPECプラス」は、米国や非加盟国での生産増、主要国・地域が金利高に対応する中での需要懸念を背景に、一連の減産を2022年から実施しております。「OPECプラス」は、6月1日にウィーンで生産方針について協議する会合を開く予定。

◆米政府、戦略石油備蓄向け買い付けへ

米政府は、原油価格の下落を受け、戦略石油備蓄(SPR)を補充するため、再び原油の買い付けに動いております。米エネルギー省(EIA)は、WTI原油を1バレル=79ドルで買い戻す意向でしたが、価格がこの水準を超えたため1ヶ月以上前にSPR向けに約300万バレルの購入を取り消しました。

米内務省は5月7日に、原油価格が再び上昇した場合、購入をキャンセル可能性があることを踏まえ、10月引き渡し分として、最大330万バレルの買い付けを検討していると表明。また、購入希望価格を若干引き上げし、最大で1バレル=79.99ドルに設定しております。

 

 

 

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