米金融大手ゴールドマン・サックスは5月5日付レポートで、中央銀行の根強い需要を背景に、金の値動きは引き続き銀を上回るとの見方を示しました。オンス当たりの金銀比価は現在102倍。1年前の約84.7倍から拡大しております。
ゴールドマンは「中国の太陽光発電の生産が供給過剰となり、銀の需要が鈍化する一方で、2025年も中央銀行の金需要が旺盛であることから、金相場は銀を上回る好調な値動きが続く可能性が高い」と指摘。ただ、資金の流れの強い相関性を考慮すると、金価格の上昇に伴い、銀価格も押し上げられる可能性があるとしております。
ゴールドマンは4月11日レポートで、金価格が基本的なシナリオで2025年末までに3700ドル、2026年半ばまでに4000ドルに達すると予測。リセッション(景気後退)に陥り、ETFへの資金流入が加速した場合、2025年末までに3880ドルまで上昇する可能性があるとの見方を示しております。
また、今回のレポートで、FRBの独立性を巡る懸念の高まりや金融政策の変更などの極端なリスクシナリオでは、2025年末までに4500ドルに達する可能性も十分にあると指摘しました。
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