米金融大手シティ・グループは6月16日付レポートで、金の短期および長期の目標価格を引き下げました。投資需要の減少と世界的な成長見通しの改善により、2025年後半から2026年初めまでに1オンス=3000ドルを下回る可能性があると予測。0~3ヶ月の目標価格を3500ドルから3300ドルに、6~12ヶ月の目標価格を3000ドルから2800ドルに下方修正しております。
基本シナリオとして、2025年7-9月期は地政学リスク、米関税政策変更の可能性、米財政懸念を背景に3100~3500ドルの間で値固めするが、その後下落トレンドに入ると予測。シティは、「2025年後半から2026年にかけて、金に対する投資需要は弱まるとしております。特に米中間選挙が焦点になるのに伴い、トランプ米大統領の人気と米国の成長の『プット』が効いてくる」とした上で、2026年後半までに2500~2700ドル程度まで下げる可能性があるとしました。
強気シナリオでは、米経済の減速と地政学的リスクが高まる中、ヘッジ需要と投資需要が高まり、2025年7-9月期に3500ドルを超えると予測。弱気シナリオでは、関税問題が解決し、地政学リスクも後退。米国経済がハードランディングを回避した場合、3000ドルを下回ると予測。ただ、強気、弱気いずれのシナリオも確率は20%としております。
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