FF金と米長期金利
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FRBのパウエル議長は8月25日に、米西部ワイオミング州で開催された「ジャクソンホール会議」で講演。米国のインフレは鈍化しているが「依然として高すぎる」との見解を示した上で、堅調な経済成長や労働市場の逼迫が予想を超えた場合は「さらなる金融引き締めが正当化される可能性がある」とも指摘し、インフレ鎮圧には「まだ長い道のりがある」と強調しました。「引き締め的な金融政策がますます重要な役割を果たす」とも述べ、現在の政策金利を長期間、維持する考えを示唆しております。
9月のFOMC(米連邦公開市場委員会)について直接的な言及は無かったものの、「さらに引き締めるか、政策金利を一定に保ち、さらなるデータを待つかは慎重に決めたい」と指摘。追加利上げを行うかは、経済データ次第としております。
なお、中立金利については、「中立金利を確実に特定することはできないため、金融引き締めの正確な度合いは不確実だ」と述べるにとどめております。また、「2%の物価目標は変わらない」と明言し、目標を引き上げる議論にはくみしない姿勢を強調しました。
FedWatch(2023年9月開催分)
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講演を受けて、CMEが公表している米金利先物の値動きからFOMCごとの政策金利を予想する「FedWatch(フェドウォッチ)」(8月25日時点)によると、9月のFOMCでFRBが0.25%の利上げを行うとの見方は20.0%(先週末は11.0%)、据え置きは80.0%(同89.0%)となっており、市場ではやや追加利上げ観測が高まったものの、大勢は据え置きとの見方で変わらず。
ただ、11月のFOMCに関しては、FRBが0.25%の利上げを行うとの見方は46.7%(先週末は38.0%)、据え置きは44.5%(同57.4%)と、拮抗しているものの、やや追加利上げを予測する向きが多くなりつつあります。
FedWatch(2023年11月開催分)
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