世界の白金需要(年別)
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白金製錬業の英ジョンソン・マッセイ(JM)社は、5月9日に「PGM Market Report」を発表。2024年の世界白金需給は18.6トンの供給不足になるとの見通しを示しました。予想通りとなると2年連続で供給不足となり、不足幅は2014年(24.2トンの供給不足)以来10年ぶりの大きさになる見込み。
2024年の世界白金総供給は前年比1.1%減少の218.2トンと予測。内訳は、生産量は同1.9%減の176.7トンの見込み。世界最大の白金生産国である南アフリカの生産量は同0.5%減の123.8トンと予測しております。リサイクル量は同2.7%増の41.5トンの見込み。
2024年世界白金需要量は前年比0.1%増加の236.8トンと予測。2019年(261.5トン)以来、5年ぶり高水準になる見込み。用途別に見てみると、自動車触媒需要は同1.3%減の102.6トンと予測。2016年(103.9トン)以来の高水準となった前年(103.9トン)並みの需要を見込んでおります。
自動車触媒を除く産業需要は同0.3%減の88.7トン、宝飾品需要は同1.3%減の41.8トンと予測。投資需要は3.7トンと、前年(1.4トン)に次いでプラスとなる見込み。
世界の白金需給(年別)
2022年 | 2023年 | 2024年 | 前年比 | |
鉱山生産量 | 167.5㌧ | 180.1㌧ | 176.7㌧ | -1.9% |
(南アフリカ) | 123.3㌧ | 124.4㌧ | 123.8㌧ | -0.5% |
リサイクル量 | 47.2㌧ | 40.4㌧ | 41.5㌧ | +2.7% |
総供給 | 214.7㌧ | 220.6㌧ | 218.2㌧ | -1.1% |
自動車触媒需要 | 85.4㌧ | 103.9㌧ | 102.6㌧ | -1.3% |
宝飾品需要 | 43.3㌧ | 42.3㌧ | 41.8㌧ | -1.3% |
触媒を除く産業需要 | 88.9㌧ | 89.0㌧ | 88.7㌧ | -0.3% |
投資需要 | -17.6㌧ | 1.4㌧ | 3.7㌧ | +160.9% |
総需要 | 200.0㌧ | 236.7㌧ | 236.8㌧ | +0.1% |
需給バランス | 14.7㌧ | -16.1㌧ | -18.6㌧ |
※ジョンソン・マッセイ社の資料を基に豊トラスティ証券作成
※2024年はJM社の予測
※前年比は2023年と2024年の比較
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