ダウ工業株30種平均

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昨晩のダウ工業株30種平均は前営業日比522.09ドル高の4万2025.19ドルで終了。

9月11日から16日まで4営業日続伸。9月12日に8月30日以来の41000ドル台を回復し、その後も上値を試す動きが継続。17日はイベント前のポジション調整の動きに押されて反落したものの、18日にFOMC(米連邦公開市場委員会)で、FRBが通常の2倍にあたる0.50%の利下げを決定したことを受けて、声明発表直後に最高値を更新。ただ、最高値圏で推移する中、「噂で買って事実で売る」展開となり、買い方の利喰い売りに押される中で徐々に上げ幅を縮め、結局マイナス圏で終了。

ただ、改めてFRBの金融緩和で米国経済が「ソフトランディング(軟着陸)」出来るとの期待が強まる中、19日は大幅高となっております。ハイテク株に対する強気姿勢が戻る中、一時42160.91ドルまで上昇し、連日で最高値を更新するなど、史上初めて42000ドル台に乗せております。

FRBの大幅利下げを受けて、投資家がリスクオン姿勢を強めている上に、テクニカル的にもMACDがゴールデン・クロスとなる中、引き続き適度に押し目を入れながら、上値を探る動きがしばらく続きそうです。

ただ、過去にFRBが利下げを開始した後の変動パターンをみると、株価は上げ易い傾向がある一方、9月は米国株が下げ易い月として知られております。今週、米下院が6ヶ月間のつなぎ予算案を否決。月末までに成立しなければ政府機関の一部が閉鎖される可能性があるものの、11月の米大統領選を控えて、協議は難航すると見られており、月末に近づくにつれて投資家のリスクオフ姿勢が強まることも想定されます。

◆米年末商戦の売上高3.2%増

米クレジットカード大手マスターカードの調査部門スペンディング・パルスは9月19日に、11月1日~12月24日の年末商戦の売上高が前年同期比3.2%増との見通しを発表しました。昨年実績は3.1%増だったことから、消費の底堅さがうかがえます。足元のインフレ鈍化基調や名目賃金の伸び率がコロナ禍前の平均を上回っていることに加え、FRBが0.50%の大幅利下げに踏み切ったことが追い風になるとの見方が理由。

 

 

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