ダウ工業株30種平均
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昨晩のダウ工業株30種平均は前営業日比330.06ドル安の38111.48ドルで終了。
5月17日に終値で史上初めて4万ドル台に乗せ、20日に40077.40ドルを付ける場面も見られたものの、大台に乗せた達成感に加えて、「エヌビディア祭り」が不発に終わる中、5月23日に急落。
その後も下げ止まらずに5月28日から30日まで3営業日続落中。米景気の底堅さに加えて、FRB高官が相次いでタカ派な発言をする中、FRBによる早期利下げ観測が後退。米長期金利の上昇が続き、高PER(株価収益率)のハイテク株などに相対的な割高感が意識されて売りが拡がる中、50日平均線を下回り、節目の39000ドル割れ。5月30日には一時38000.96ドルまで下げる場面も見られております。
FRBはブラックアウト期間に入り、FRB高官は発言を控えるため、来週は米経済指標に関心が集まりそうです。なお、5月31日に4月米個人消費支出(PCE)物価指数、来週は5月米雇用統計など複数の米雇用関連指標が発表されます。引き続き、米景気の底堅さを示す内容が示されるか注目されます。
好決算となったエヌビディアの株価は上昇が続いているものの、投資家心理は改善せず。他の銘柄に買いが波及するシナリオは不発に終わり、米主要株価指数は上値の重い展開が続いております。根強いインフレを背景に米長期金利の上昇が続く中、投資家心理を萎縮させ、株価に逆風となっている模様。
MACDがデッド・クロスとなった上に、Wトップ型が意識され始める中、100日平均線のレジスタンスが強まり、節目の38000ドルを維持出来ない様だと、Wトップのネック・ラインと見られている37611.56ドルを意識した動きになる可能性もありそうです。ただ、相対力指数(RSI)が30%に迫る中、自律反発の動きも強まるとの見方も出ております。なお、米株式市場では5月28日から決済期間が売買成立後1営業日と、従来の2営業日後から短縮されております。
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