ダウ工業株30種平均

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ダウ工業株30種平均は、6月5日に51660.40ドルまで上昇し、前日に続いて最高値を更新。ただ、市場予想を上回った6月米雇用統計を受けて、インフレ対処のためにFRBが年内に利上げに動くとの観測が急速に拡大。米長期金利が上昇し、株式の相対的な割高感が意識される中、急落。51000ドルを割り込みました。なお、半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は、前営業日比1396.74ポイント安の12220.76で終了。下落率はコロナ禍の2020年3月以来の大きさとなっております。

米長期金利の高止まりに加えて、スペースXなど相次ぐ巨大新規株式公開(IPO)による株式供給の拡大が市場の逆風になるとの見方が拡がる中、今週も上値の重い展開が継続。中東情勢の悪化を警戒した売りが拡がる中、10日に再度急落。49909.07ドルまで下げるなど、終値では5月19日以来の50000ドル割れで終了しております。

ただ、トランプ米大統領が11日にSNSで、戦闘終結に向けたイランとの協議内容について「イラン指導部の最高レベルに持ち込まれ、承認された」とし、同日夜のイランへの攻撃を中止したと表明。その後、ホワイトハウスで「この数日で決着がつくはずだ」と記者団に語り、週末にも欧州で合意文書に署名する可能性があるとの見通しを示したことから、11日は急反発となりました。

イランは承認を否定しており、今後も波乱含みとなっている。「7度目の正直」で米国とイランが戦闘終結で合意出来るかが焦点となりそうですが、依然として米国とイランの戦闘が終結するかは不透明な情勢で、イラン関連のヘッドラインに振らされる展開が続きそうです。

また、来週は「中銀ウィーク」となります。FRBの新議長に就任したケビン・ウォーシュ氏が初めてFOMC(米連邦公開市場委員会)を取り仕切ります。CMEが公表している「フェドウォッチ」によると、2026年末時点の政策金利が現行の3.50〜3.75%で据え置かれるとの見方は6月11日時点で40.2%、年1回以上の利上げ見込みは依然6割に近い状態となっております。

四半期ごとに公表されるFOMCメンバーの政策金利見通しである「ドットチャート」や新議長の金融政策へのスタンスが注目される中、「タカ派」姿勢が示されるようですと、再度50000ドルを割り込むことも想定されます。その場合、50日平均線を維持出来るかが焦点となりそうです。

一方で、テクニカル的に上昇チャネル・ラインを維持しているように見えるだけに、新議長が無難な対応で会合を乗り切るようですと、再度最高値を試す動きとなりそうです。

なお、米宇宙・人工知能(AI)企業であるスペースXは12日にナスダック市場に上場されますが、公開価格は1株135ドルとなっております。

 

SOX指数

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