ダウ工業株30種平均
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昨晩のダウ工業株30種平均は前営業日比554.67ドル高の4万0563.06ドルで終了。
米景気の先行き不安が強まる中、投資家のリスクオフ姿勢が拡がり、8月5日に38499.27ドルまで下げる場面も見られたものの、大型ハイテク株を中心に買い拾う動きが拡がる中、8月8日に39000ドル台を回復。
VIX指数
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今週は米景気に対する過度な不安が和らぐ中、恐怖指数とも呼ばれる「VIX指数」が低下。節目の20を下回るなど、急落前の水準にまで戻して来ております。
主要米経済指標の発表を控えて様子見姿勢が強まる中、100日平均線をサポートに底堅い展開が継続。7月米卸売物価指数(PPI)、7月米消費者物価指数(CPI)が共に市場予想を下回り、インフレの鈍化が続いていることが確認されたことから、FRBによる早期利下げ観測が高まり、8月14日に8月1日以来、9営業日ぶりに4万ドル台を回復。
7月米小売売上高が市場予想を上回る伸びとなり、最新週の米新規失業保険申請件数も2週連続で減少。個人消費や労働市場の底堅さを示唆する結果を受けて、米経済が「ソフトランディング(軟着陸)」出来るとの見方が再度強まったことで、8月15日に40590.51ドルまで買い進められる場面も見られております。
テクニカル的にMACDがゴールデン・クロスとなる中、7月18日の高値41376.00ドルから8月5日の安値38499.27ドルの下げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の61.8%戻し水準40277.09ドルを上抜いただけに、このまま41000ドル超えを再度目指すことも想定されます。
ただ、大台に乗せた達成感に加えて、来週は8月22〜24日に毎年恒例の「ジャクソンホール会議」が開催されるため、ポジション整理の動きが強まる可能性もありそうです。
パウエルFRB議長は7月のFOMC後の記者会見で、インフレ鈍化が想定通りに進めば、「9月の会合で利下げが検討される可能性がある」と明言しており、市場では同会議の講演で、今後の利下げについて言及するとの見方が拡がっております。利下げ時期や想定する利下げ幅など具体的内容に言及があり、FRBによる早期利下げ観測が高まる様ですと、投資家のリスク選好姿勢が再度高まりそうです。
また、米金利の低下を受けて、ハイテク株に底入れ感が出始める中、フィラデルフィア半導体指数(SOX指数)は8月15日に5000の大台を回復。8月28日に予定されているエヌビディアの決算が反転のきっかけとなるか注目されます。
SOX指数
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