ダウ工業株30種平均

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昨晩のダウ工業株30種平均は前営業日比177.71ドル安の4万0712.78ドルで終了。

8月13日から19日まで5営業日続伸。8月14日に8月1日以来、9営業日ぶりに4万ドル台を回復。米経済は減速しつつあるも、底堅さを維持しているとの見方が拡がる中、その後も上値を探る動きが継続。

FOMC(米連邦公開市場委員会)議事要旨(7月30、31日開催分)が公表されて、大多数の参加者が「想定内のデータが今後も続けば、次回(9月)の会合で金融緩和をするのが適切になる可能性が高い」とみていたことが明らかとなったことや、米雇用統計の年次改定で過去の雇用者数が大幅に下方修正されたことを受けて、改めてFRBによる早期利下げが意識される中、8月22日に41026.64ドルまで上昇する場面も見られております。なお、S&P500種株価指数とハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は共に8月7日から19日まで8営業日続伸となっております。

目先は、毎年恒例のカンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」で8月23日に講演するパウエルFRB議長の講演が焦点となりそうです。パウエルFRB議長は7月のFOMC後の記者会見で、インフレ鈍化が想定通りに進めば、「9月の会合で利下げが検討される可能性がある」と明言。そのため、今後の利下げについて言及するとの見方が拡がっております。利下げ開始時期に加えて、想定する利下げ幅など具体的内容まで言及する様だと、投資家のリスク選好姿勢が強まり、7月18日の高値41376.00ドルを上抜いて、最高値を更新する可能性がありそうです。

一方で、市場では金融市場の落ち着きと共に0.25%の利下げを予想する向きが再び多くなっておりますが、0.50%の大幅な利下げを期待する向きも依然多いだけに、利下げ開始の予告のみに留まる様だと、材料出尽くし感が強まり、8月14、15日の間に空けたギャップ(窓)を埋めに行くことも想定されます。ただ、FRBの利下げが米景気を下支えるとの見方が改めて意識され始める中、安値は買い拾われそうです。なお、来週は今後のハイテク株を占う上で、8月28日に予定されているエヌビディアの決算が注目されます。

 

 

 

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