世界の白金 水素関連需要

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走行時に水しか出ない「究極のエコカー」とされるFCVの普及を目指し、トヨタ自動車と独BMWが水素で走る燃料電池車(FCV)の開発で提携を強化する模様。トヨタが水素タンクなど基幹部品を供給し、BMWが数年以内にFCVの量産車を発売する計画。欧州での水素インフラ整備について協力関係を構築することも盛り込まれる見通し。

両社は9月3日にFCVの全面提携に向けた基本合意書を交わし、9月5日に予定しているBMWのメディア説明会で公表する予定。両社は2012年からFCVの分野で提携しております。協業範囲を従来の技術開発からFCV量産に向けた基幹部品の共通化へと広げることで、普及のカギを握る生産コストを抑える様です。

トヨタは2014年に世界初の量産FCV「ミライ」を発売し、2023年からは高級車「クラウン」にもFCVを投入するなど、FCV開発で先行。ただ、車両価格の高さがネックとなり、2023年のトヨタの世界販売台数(約1030万台)のうち、FCVは約4000台にとどまっております。

とは言え、電気自動車(EV)の普及に陰りが見え始め、自動車各社はEVへの投資計画を見直す動きが出ております。トヨタとBMWは、FCVの普及を促し、次世代エコカーの選択肢を増やしたい考え。

なお、白金業界団体「ワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシル(WPIC)」の長期見通しによると、2023年の水素関連の白金需要は約1.2トン留まっておりますが、グリーン水素生産が産業として確かなものになるに伴い、2028 年には 14.8トンまで増える見込み。

 

 

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