FF金利と米10年債利回り

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FRBのパウエル議長は9月8日に、米シンクタンク、ケイトー研究所の対談イベントにオンラインで参加し、「(インフレ抑制に向けて)強く行動する必要があり、やり遂げるまではそれを続ける必要があるというのが、私の考えだ」と表明。インフレ抑制に向けた金融引き締めについて「政治的な配慮はしないと断言する」と述べました。

米経済は4-6月期、2四半期連続でマイナス成長に陥るなど、減速が鮮明となっております。一方で労働市場は過熱し、賃金の大幅上昇でインフレに歯止めが掛からなくなる恐れが浮上しておりますが、利上げにより「成長が長期的な伸びを下回ることを望む」と明言。景気を冷まして人手不足を緩和し、過度な賃上げを抑える意向を示しました。

パウエル議長は8月下旬に開かれた経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」でインフレ抑制への強い意志を表明し、金融引き締めの長期化を示唆。今回のイベントはそこでの発言に沿った内容でした。

10日からブラックアウト期間となり、FRB高官の発言が制限されます。来週は13日に8月米消費者物価指数(CPI)が発表されますが、市場では9月20、21日の両日に開催されるFOMC(米連邦公開市場委員会)で、3会合連続で通常の3倍となる0.75%の利上げを決めるとの見方を織り込みつつある様です。

CMEが公表している「Fedウォッチ」(9月8日時点)によると、9月のFOMCでFRBが0.75%の利上げを行うと84.0%が予測。先週末(9月2日)時点の57.0%から上昇。一方で、0.50%の利上げを行うとの見方は16.00%で、先週末時点の43.0%から大幅に低下しております。

 

Fedウォッチ(9月)

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