Fedウォッチ(2023年3月)
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FRBのパウエル議長は、上院銀行委員会で経済動向や金融政策について証言。米国の労働市場が堅調を保ち、インフレも根強さを示す中、政策金利の到達点が「従来の想定よりも高くなる」と明言しました。また、「利上げペースを加速する用意がある」と述べ、利上げ幅を再び0.50%へ拡大する可能性を示唆しております。
また、パウエル氏は最近の強い経済指標を受けて、「前回会合時点の予想よりも、インフレ圧力は高く推移している」と指摘。「インフレ率が目標の2%に戻るプロセスは長く、平たんではない」と述べた上で、「物価安定にはほど遠い」と述べ、インフレ高止まりに警戒感を示しました。
FRB議長の証言を受けて、CMEが公表している米金利先物の値動きからFOMCごとの政策金利を予想する「FedWatch(フェドウォッチ)」(3月7日時点)によると、3月のFOMCでFRBが0.25%の利上げを行うとの見方は30.2%(先週末は71.6%)、0.50%の利上げを行うとの見方は69.8%(先週末は28.4%)に急上昇しております。
年明け以降、昨年12月時点のFOMCメンバーの金利見通し(SEP)の中央値である5.125%が、ターミナルレート(利上げの終着点)として市場で意識されてきましたが、6月のFOMC時点の政策金利の水準を5.25~5.50%とみる割合は24.1%(先週末は56.5%)に低下。一方で、FRB議長の発言を受けて、5.50~5.75%とみる割合は57.5%(先週末は25.0%)に急上昇しております。
Fedウォッチ(2023年6月)
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