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ロシアとウクライナは5月16日に、トルコ・イスタンブールで直接協議を実施。双方はそれぞれ1000人の捕虜を交換し、協議を継続することで合意しました。ただ、ウクライナ側は首脳会談実施を要請したものの、ロシア側は同意しなかった模様。直接協議は3年ぶりとなります。
なお、ウクライナ外務省のチーヒー報道官は5月16日に、トルコの最大都市イスタンブールで行われたロシアとの停戦を巡る直接協議について、内容は明らかにできないとしつつも、相手側から「容認できない発言が多くあった」と述べました。
協議では、ロシア代表団が停戦に応じる姿勢を見せず、ウクライナ側を軍事的に威嚇した様で、ウクライナのメディアは同日に、英ジャーナリストが関係筋から得たという情報として、ロシア代表団は「停戦の条件」として、ロシアが一部を占領する東・南部4州からのウクライナ軍撤退を要求。さらに北東部ハルキウ、スムイ2州も軍事制圧すると脅したと報じております。
また、ロシア代表団を率いるメジンスキー大統領補佐官は「我々は戦争を欲しないが、1~3年でも必要なだけ戦える」とも強調。「(18世紀の大北方戦争で)スウェーデンと21年間も戦った。(ウクライナは)どれだけ戦えるのか」と威嚇した様です。
なお、トランプ米大統領は5月19日に、プーチン大統領と電話協議する予定。停戦に向けてロシアに譲歩を迫るとみられており、歩み寄りがなければロシアへ追加制裁を行うとの見方が出ております。
◆ロシア報道官、ウクライナとの首脳会談「可能」
ウクライナを侵攻するロシアのペスコフ大統領報道官は5月17日に、プーチン大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の首脳会談は「両国代表団が一定の合意を得た結果として行うなら可能だ」と述べました。
ただ、プーチン政権は表向き和平に前向きな姿勢をアピールしつつ、軍事力でウクライナを圧倒し、同国の非軍事化など所期の目的を達成する構えとみられており、ペスコフ氏の発言には「首脳会談から逃げた」という印象を内外で抱かれないようにする狙いがあるとみられております。
◆プーチン大統領、侵攻終結には「成果」必要
ロシアのプーチン大統領は5月18日放送の国営テレビとのインタビューで、ウクライナ侵攻を終わらせるには、望ましい「成果」が必要だと述べました。ウクライナの非軍事化を念頭に、「根本原因の除去」を伴わなければならないと改めて強調。ロシアにとっての永続的な平和を追求し、西側諸国などが要求する即時停戦に難色を示した格好。
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