米財政収支(会計年度別)
↓クリックすると拡大します↓
ジョンソン米下院議長(野党共和党)は11月11日に、最長で2024年2月2日までのつなぎ予算案を発表しました。現行のつなぎ予算の期限である11月17日までに上下両院を通過し、バイデン大統領の署名を経て成立しなければ、18日未明から政府機関の一部が閉鎖される可能性があります。
つなぎ予算案では、農業や退役軍人関連など一部事業については来年1月19日まで、その他は2月2日まで資金が確保されます。ただ、バイデン米政権が要求する、ウクライナやイスラエルへの支援は含まれず。
ジョンソン氏はX(旧ツイッター)で2段階のつなぎ予算案に関して、予算審議で「下院共和党にベストな立場をもたらすために必要な法案だ」と強調しました。ただ、大幅な支出カットは伴わず、下院共和党の保守強硬派からは早くも「100%反対だ」(チップ・ロイ議員)との声が上がっております。
なお、米格付け大手ムーディーズ・インベスターズ・サービスは11月10日に、米国債の格付け見通しについて、今後の格下げを示唆する「ネガティブ(弱含み)」に引き下げました。根強いインフレを受けて金利が上昇する中、高水準の財政赤字が続く可能性を考慮したとしております。格付け自体は最上級の「Aaa」で据え置いております。
米国債を巡っては、格付け大手フィッチ・レーティングスが8月に、連邦政府の借入限度額である債務上限の引き上げに絡んだ民主・共和両党の政治対立などを踏まえ、「トリプルA」から「ダブルAプラス」に1段階引き下げております。
※豊トラスティ証券株式会社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものです。銘柄の選択、売買価格など投資にかかる最終決定は弊社の重要事項説明書を十分にお読み頂き、投資家自身の判断でなさる様にお願い致します。本資料作成につきましては細心の注意を払っておりますが、その正確性については保証するものではなく、万一その内容に誤りがあった場合、その誤りに基づく障害については当社は一切の責任を負いかねます。