世界銀行の世界経済見通し
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世界銀行は1月9日に最新の世界経済見通しを公表。2024年は2.4%と前年(2.6%)から低下し、3年連続で減速すると予測しました。米欧の利上げの影響や、世界的な貿易・投資の停滞が背景。2025年は2.7%とし、3年連続で3%を割り込む見込み。なお、2023年は2.6%と予測。米経済が想定を超える強さとなったため、前回見通しから0.5ポイント引き上げております。
国別 世界銀行の世界経済見通し
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国別では、米国は2023年の2.5%から2024年は1.6%に減速する見込み。ユーロ圏は2023年の0.4%から2024年は0.7%に回復するものの、低成長にとどまるとしております。中国は2023年の5.2%から、2024年に4.5%まで減速する見通し。2025年も4.3%と予測するなど、低成長が続くとしております。
日本の2024年は0.9%と、コロナ禍後の旺盛な需要や訪日客増加などで好調だった2023年(1.8%)から大幅に減速すると予測。外需の落ち込みが理由。
なお、世銀は「リスクは下振れ」と警告。主なリスクとして、中東情勢の緊迫化による原油高騰の恐れを指摘。中国の不動産市場が一層深刻な落ち込みに見舞われれば、2024年の中国成長率は予想から1ポイント、世界成長率は0.2ポイント、それぞれ低下すると予測しております。
ギル世銀チーフエコノミストは、「大きな軌道修正がなければ、2020年代は機会喪失の10年になる」と警告。各国政府に投資促進などを求めております。
世界銀行の世界経済見通し
2023年 |
2024年 |
2025年 |
|
世界全体 |
2.6%(0.5) | 2.4%(0.0) |
2.7%(-0.3) |
米国 |
2.5%(1.4) | 1.6%(0.8) |
1.7%(-0.6) |
ユーロ圏 |
0.4%(0.0) | 0.7%(-0.6) |
1.6%(-0.7) |
中国 |
5.2%(-0.4) | 4.5%(-0.1) |
4.3%(-0.1) |
インド |
6.3%(0.0) | 6.4%(0.0) |
6.5%(0.0) |
日本 |
1.8%(1.0) | 0.9%(0.2) | 0.8%(0.2) |
※豊トラスティ証券作成、カッコ内は昨年6月時点からの修正幅
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