中国の金準備
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中国人民銀行(中央銀行)が2月7日に発表した1月末時点の外貨準備高は前月比568億ドル増の3兆1845億ドルでした。そのうち、金の保有量は2025.5トンと、前月末から14.9トン増加。増加幅は前月(30.2トン増加)から半減したものの、3ヶ月連続で増加となっております。
中国の米国債保有額
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米財務省によると、中国が保有する米国債は昨年11月時点で前月比78億ドル減少の8700億ドルと、3ヶ月連続で減少。前月に続いて、2010年6月(8437億ドル)以来の低水準となるなど、米中対立を背景に、中国がドル離れを加速させている様です。
既報通り、WGCが公表した「Gold Demand Trends」によると、2022年の公的機関の金購入は1135.7トンと、前年(450.1トン)から約2.5倍に急増。1963年(729トン)を上回り、過去最高となっております。
西側諸国がウクライナ侵攻に対する経済制裁をロシアに対して行い、保有する米ドルが凍結される中、米国と距離を置く国を中心に制裁下でも融通が利きやすい金へのシフトが進んでいる様です。世界的なインフレ高進や景気減速懸念が拡がる中、外貨準備の運用先分散化の一環として金を購入する中銀も増えている模様。
中国の外貨準備
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