中国消費者物価指数

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中国の藍仏安財政相は10月12日に北京で記者会見し、「(政府には)財政赤字を拡大させる余地がある」と述べ、財政支援で景気を下支えする方針を示しました。ただ、財政出動の規模や期待されていた具体的な景気刺激策は示されず。

藍氏は、今年発行する1兆元の超長期特別国債を公共投資や耐久消費財の買い替え支援策などに充てると説明。地方政府の債務問題の解決を急ぐほか、不動産バブル崩壊で財務が悪化した大手国有銀行に資本注入し、金融システムの安定化を図る考えを示しました。ただ、「他の政策は研究中」と述べ、追加対策の可能性を示唆したものの、詳細は明らかにせず。

習近平政権は長引く景気低迷に危機感を強めており、9月下旬に中国人民銀行(中央銀行)が短期金利や預金準備率の引き下げなどの金融緩和策を発表。市場では大規模財政出動に期待が高まっていただけに、市場では発表内容は「期待外れ」との見方が拡がっております。

なお、中国国家統計局が10月13日に発表した9月中国消費者物価指数(CPI)は、前年同月比0.4%上昇。8ヶ月連続でプラスとなったものの、伸び率は前月(0.6%上昇)から鈍化。景気低迷で消費が冷え込む中、デフレ懸念は根強い様です。価格変動が激しい食品とエネルギーを除いたコア指数は同0.1%上昇と、前月(0.3%上昇)から伸びが鈍化。2021年2月(0.0%)以来の低さとなっております。

同時に発表された9月中国卸売物価指数(PPI)は同2.8%低下。前月(1.8%低下)を大幅に下回り、24ヶ月連続で前年を下回っております。

 

 

 

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