NY原油(WTI原油)

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中東の「地政学的リスク」が高まる中、大手金融機関が相次いで原油価格見通しを引き上げております。

米金融大手シティは4月15日に、短期的な原油価格見通しを1バレル=80ドルから88ドルに上方修正。ただ、現在の市場はイランとイスラエルの全面衝突に発展すれば100ドル以上に上昇する可能性があることを織り込んでいないとの見方を示しました。

仏金融大手ソシエテ・ジェネラルは、4-6月期ブレント原油価格見通しを91ドル、WTI原油価格見通しを87.5ドルに、それぞれ引き上げております。2024年平均価格はブレンド原油が86.8ドル、WTI原油は83.3ドルと予測。米国とイランによる直接的な軍事行動の開始は依然「テールリスク」であり、その可能性は5%から15%に高まったとした上で、その場合、原油価格は「140ドルを容易に超える」としております。

米金融大手JPモルガンは、原油の見通しはイランからの攻撃に対するイスラエルの軍事的対応に左右されるとし、地政学に起因する短期的な急騰があっても、我々のブレント原油価格見通しの基本シナリオは、5月まで依然として90ドルと予測しました。

また、米金融大手ゴールドマン・サックスは、中東緊迫による原油価格への上乗せ幅は5〜10ドルほどと分析。イランの攻撃に対するイスラエルの対応の可能性は極めて不透明だが、域内の原油供給への脅威の大きさを決定する可能性が高いと指摘しております。

 

 

 

 

 

 

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