ダウ工業株30種平均

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昨晩のダウ工業株30種平均は前営業日比184.93ドル安の4万2011.59ドルで終了。

引き続きFRBの「予防的な利下げ」により、米経済が「ソフトランディング(軟着陸)」出来るとの期待に加えて、国慶節に伴う大型連休前に、中国政府が金融緩和策に続いて財政拡大策を発表するなど、景気刺激策を相次いで打ち出したことが株価を下支える中、9月27日に42628.32ドルまで上昇するなど、42000ドル台を維持して推移しております。

ただ、パウエルFRB議長が9月30日の講演で、「利下げを急ぐような状態ではない」と述べたことを受けて、FRBによる大幅利下げ観測が後退し始める中DESU、上値が重くなり始めている様です。「恐怖指数」とも呼ばれるVIX指数が10月3日に節目の20を上回るなど、中東情勢が一段と緊迫化していることも、投資家心理に水を差している模様。

目先は10月4日に発表される9月米雇用統計が注目されそうです。市場では、非農業部門就業者数は前月比14.0万人増(前月は14.2万人増)、失業率は4.2%(前月は4.2%)と予測されております。

ドット・チャートによると、FOMCメンバーは年内に0.25%幅で2回の利下げを想定しておりますが、CMEが公表している米金利先物の値動きからFOMCごとの政策金利を予想する「FedWatch(フェドウォッチ)」(10月3日時点)によると、市場では11月のFOMCで再びFRBが0.50%の利下げに動くとの見方は32%、0.25%に縮小した利下げになるとの見方は67%となっております。

0.25%を予想する向きが多くなり始めているものの、雇用統計が堅調な結果となり、11月のFOMCでの大幅利下げ期待が一段と後退する様ですと、42000ドルを割り込む可能性がありそうです。

テクニカル的にもMACDがデッド・クロスとなり、上昇一服感が出始めているだけに、8月5日を起点としたアップ・トレンドを割り込む様ですと、短期的に8月5日の安値38499.27ドルから9月27日の高値42628.32ドルの上げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の38.2%押し水準41051.02ドルや50日平均線辺りまで下げて来ることも想定されます。

最後に、大型ハリケーン「へリーン」が米本土を直撃し、甚大な被害が出ております。ハリケーン対策は、米大統領選挙の結果を左右することも多いだけに、「オクトーバー・サプライズ」に注意したいところです。

VIX指数

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