ダウ工業株30種平均

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昨晩のダウ工業株30種平均は、前営業日比15.37ドル高の4万2342.24ドルで終了。11営業日ぶりに反発に転じました。

12月4日にに45073.63ドルを付けて、最高値を更新。史上初めて45000ドル台に乗せたものの、その後12月5日から18日まで10営業日続落。18日に一時42300.04ドルまで下げるなど、11月5日以来の43000ドル割れとなりました。また、前日比1123.03ドル下落となり、1日の下げ幅は今年最大。2022年9月以来2年3ヶ月ぶり大きさとなっております。なお、10営業日続落は1974年10月以来50年2ヶ月ぶり。

構成銘柄の医療保険大手ユナイテッドヘルス・グループの株価急落をきっかけに、軟調な地合いが続いておりましたが、FRBがタカ派的利下げを行ったことを受けて、米長期金利が節目の4.5%を上回り、7ヶ月ぶり高水準まで上昇。ハイテク株に相対的な割高感が強まる中、売りが売りを呼ぶ展開となった様です。米大統領選以降、「トランプ・ラリー」で上昇した分がほぼ帳消しとなっております。

なお、FRBはFOMC(米連邦公開市場委員会)で、3会合連続の利下げを決定したものの、声明と同時に公表された最新のFOMCメンバーの政策金利見通しで、インフレが想定より上振れしていることを理由に2025年の利下げ回数見通しを2回と、従来の4回予想から引き下げております。

「FedWatch(フェドウォッチ)」(12月19日時点)によると、2025年1月のFOMCでFRBが0.25%の利下げを行うとの見方は8.6%。据え置くとの見方は91.4%となっております。FRBによる利下げサイクルが早期に終了するとの思惑が市場で拡がり始める中、目先は上値の重い展開が続きそうです。

テクニカル的に、相対力指数(RSI)が30%を割り込む中、自律反発を期待した買いなどにより短期的な反発に転じる可能性もありそうですが、MACDが下げ基調を強める中、戻り売りを浴び易い地合いが想定されます。

年末に向けて株価が上昇する「サンタクロース・ラリー」への期待が後退する中、目先は100日平均線を維持出来るか注目されますが、8月5日の安値38499.27ドルから12月4日の高値45073.63ドルの上げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の38.2%押し水準42562.22ドルを上回れない様ですと、半値押し水準41786.45ドル辺りまで下げて来ることも想定されます。

 

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