ダウ工業株30種平均
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昨晩のダウ工業株30種平均線は、前営業日比193.62ドル安の43239.50ドルで終了。続落となっております。
2月20、21日と大幅続落となり、44000ドルを維持出来ず。50日平均線を割り込みました。今週もトランプ米政権の関税政策を巡る先行き不透明感さに加えて、個人や企業の景況感悪化を示す経済指標が相次ぐ中、上値の重い展開が継続。2月27日に43224.53ドルまで下げる場面もみられております。
2月26日にエヌビディアの決算が発表され、売上高・純利益共に市場予想を上回り、四半期ベースで過去最高を更新した。発表直後に時間外取引で買われる場面も見られたものの、「大きなサプライズもないが、失望もなかった」との見方から次第に売りが膨らみ、急落。ハイテク株へ売りが波及し、相場を押し下げた様です。
関税の影響が出にくいディフェンシブ銘柄を中心に買い拾う動きは見られているものの、昨年まで相場の牽引役だったマグニフィセントセブン(M7)の上昇の勢いが鈍化する中で、牽引役不在となっている模様。
米個人投資家協会(AAII)が公表した週報によると、今後6ヶ月の株価見通しに「弱気」と答えた個人投資家の比率は60.6%と、2022年9月26日(60.8%)以来の高水準。また、「恐怖指数」とも呼ばれるVIX指数も21.13まで上昇。不安心理が高まった状態を示すとされる20を上回り、昨年12月中旬以来の高さとなるなど、投資家心理が悪化しております。
テクニカル的にもMACDが下げ基調を強める中、100日平均線や1月13日の安値41844.89ドルから1月31日の高値45054.36ドルの上げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の半値押し水準43449.63ドルを割り込みつつあるだけに、短期的に61.8%押し水準43070.91ドル辺りまで下げて来ることも想定されます。
来週は、トランプ米大統領が米議会で初の施政方針演説に臨み、中国では全国人民代表大会(全人代)が開幕します。また、FRBの金融政策の先行きを占う上で、2月28日に発表される1月米個人消費支出(PCE)物価指数、3月7日に発表される2月米雇用統計が注目されそうです。
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