ダウ工業株30種平均

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昨晩のダウ工業株30種平均線は、前営業日比427.51ドル安の42579.08ドルで終了。

3月3日に44033.78ドルまで上昇し、7営業日ぶりに44000ドル台に乗せる場面も見られたものの、トランプ米政権の関税政策を巡る先行き不透明感が拡がる中、貿易摩擦によって米国や世界の景気が減速するとの懸念が強まり急落。トランプ米政権がカナダとメキシコからの輸入品に対する25%の関税、中国に対しては10%の追加関税を上乗せする措置を発動したこともあり、翌4日も大幅安となった。一時42347.75ドルまで下げる場面も見られております。

トランプ米政権がカナダとメキシコに対する25%の追加関税について、北米の自動車産業向けに1ヶ月の猶予期間を設ける方針を明らかにしたことから、5日は反発。その後、貿易協定「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」に準拠した製品であれば関税を一時的に免除する意向も示されたものの、トランプ米政権の関税政策を巡る先行き不透明感や景気減速への懸念から6日は反落となりました。

引き続き、トランプ米大統領の朝令暮改の発言に左右される展開が続きそうです。トランプ米政権の関税政策を巡る先行き不透明感が強まっている上に、関税強化策が景気悪化とインフレが共存するスタグフレーションを招くとの懸念が拡がる中、「恐怖指数」とも呼ばれるVIX指数は、不安心理が高まった状態を示すとされる20を上回って推移するなど、投資家心理が悪化しております。テクニカル的にもMACDが下げ基調を強める中、このまま200日平均線辺りまで下げて来る可能性がありそうです。

ベージュブックで米景気の景況判断が若干下方修正され、2月ADP全米雇用報告で、非農業部門雇用者数は前月比7.7万人増と、市場予想(14.8万人増)を大幅に下回る中、目先は3月7日に発表される2月米雇用統計が注目されます。CMEが公表している米金利先物の値動きからFOMCごとの政策金利を予想する「FedWatch(フェドウォッチ)」(3月6日時点)によると、FRBが年内に0.25%の利下げを3〜4回行うとの見方がここに来て拡大。年初の1〜2回の予想から利下げを織り込む動きが進んでおります。市場では非農業部門就業者数は前月比16.0万人増、失業率は4.0%と予測されておりますが、市場予想を下回る結果となる様ですと、FRBによる早期利下げ期待が高まることも想定されます。

 

VIX指数

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