ダウ工業株30種平均

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昨晩のダウ工業株30種平均線は、前営業日比537.36ドル安の40813.57ドルで終了。トランプ米政権の関税政策や米政府効率化省(DOGE)による政府支出の大幅削減に伴う景気減速への懸念が強まる中、投資家のリスクオフ姿勢が強まり、3月10日に42000ドル、翌11日に200日平均線を割り込んだことで下げが加速。3月10日から13日まで4営業日続落となり、13日に40661.77ドルまで下げる場面も見られております。

「恐怖指数」とも呼ばれるVIX指数は、一時29.56まで上昇するなど、不安心理が高まった状態を示すとされる20を上回って推移。米個人投資家協会(AAII)が公表した週報によると、今後6ヶ月の株価見通しに「強気」と答えた割合は3月13日時点で19.1%と、前週比0.2ポイント低下。3週連続で低下となり、前週に続いて、2023年3月16日(19.2%)以来の低水準となるなど、投資家心理は悪化しております。

値ごろ感からハイテク株に見直し買いが入り始めているものの、トランプ米大統領の朝令暮改の関税政策により、先行き不透明感が強まっている上に、米株高持続の前提となっていた米国の底堅い成長が続くとのシナリオが崩れたことで、大手金融機関が相次いで米国株の投資判断を引き下げる中、引き続き上値の重い展開が続きそうです。米連邦政府のつなぎ予算の失効が迫る中、政府機関が一部閉鎖となる様ですと、米景気の下押し懸念から一段安になることも想定されます。ただ、テクニカル的に相対力指数(RSI)が節目の30%を割り込む中、目先は自律反発を期待した買いが入りそうです。

また、来週はFOMC(米連邦公開市場委員会)が開催されます。2会合連続で政策金利を据え置くと見られており、声明やパウエル議長の記者会見に加えて、FOMCメンバーによる金利見通しに注目が集まりそうです。

FOMCメンバーは昨年12月時点で年2回の利下げを想定しておりました。CMEが公表している米金利先物の値動きからFOMCごとの政策金利を予想する「FedWatch(フェドウォッチ)」(3月13日時点)によると、最近の冴えない米経済指標を受けて、市場では年3〜4回の利下げを行うとの見方が拡がりつつあるだけに、ギャップをどの程度埋めて来るか注目されます。景気の減速が強まる中、タカ派な内容になる様だと、失望売りを浴びることも想定されます。

◆米ナスダック、24時間取引導入へ

米大手証券取引所ナスダックのタル・コーエン社長は3月7日にSNSで、24時間取引を導入する計画を進めていることを明らかにしました。世界的な米株式への需要高まりに対応する狙い。

 

VIX指数

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