ダウ工業株30種平均
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昨晩のダウ工業株30種平均線は、前営業日比11.31ドル安の41953.32ドルで終了。
トランプ米政権の関税政策や米政府効率化省(DOGE)による政府支出の大幅削減に伴う景気減速への懸念が強まる中、投資家のリスクオフ姿勢が強まり、3月13日に40661.77ドルまで下げる場面も見られたものの、4営業日で2000ドル近く売り込まれていたことから、自律反発を期待した安値拾いの買いが入り反発。
その後も、2月米小売売上高は前月比0.2%増と市場予想(0.6%増)を下回ったものの、2ヶ月ぶりにプラスに転じたことで、景気減速に対する懸念がやや後退したため、買い進められております。
FOMC(米連邦公開市場委員会)で、FRBは2会合連続で政策金利を据え置くことを決定したものの、FOMCメンバーによる金利見通しは年内2回の利下げ見通しが維持されたことから米景気が減速してもFRBの利下げが景気を支えるという見方が拡がった様です。また、量的引き締め(QT)のペースを引き下げたことも好感された様で、3月20日に42250.29ドルまで上昇する場面も見られております。ただ、トランプ米政権の関税政策を巡る警戒感が根強いことに加えて、200日平均線でレジスタンスを受ける中、終値で42000ドル台を回復出来ず。
「マグニフィセント7」の最高値からの下落率の平均が3月18日に、20%を超え「弱気相場」に入るなど、米国株高の牽引役不在が続いております。また、トランプ米政権の朝令暮改の関税政策により、先行き不透明感が強まっている上に、トランプ米大統領が短期的な相場の変動や景気悪化をいとわずに政権運営を進めるとの見方から、「トランプ・プット」への期待も後退している様です。
とは言え、テクニカル的にMACDはゴールデン・クロスとなっただけに、42000ドル台を回復しつつ、1月31日の高値45054.36ドルから3月13日の安値40661.77ドルの下げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の38.2%戻し水準42339.74ドルを上抜く様ですと、底打ちムードが強まることが想定されます。
マグニフィセント・セブンの株価数
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