ダウ工業株30種平均

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昨晩のダウ工業株30種平均線は、前営業日比155.09ドル安の42299.70ドルで終了。

3月21日から25日まで3営業日続伸。3月24日に急伸。200日平均線を上抜いて、3月7日以来の42000ドル台を回復。その後、3月26日に42821.83ドルまで上昇する場面も見られております。

ただ、トランプ米大統領が3月26日に、4月3日から全ての輸入車に対して25%の関税を課すと発表。4月2日に貿易相手国と同水準の関税を掛ける「相互関税」の発表も控える中、トランプ米政権の関税政策が想定ほど厳しいものにならないとして続いてきた「リリーフ・ラリー」が一服。中国に加えて、欧州連合(EU)やカナダなども米国に対して報復関税を示唆する中、貿易戦争による世界景気の減速懸念が拡大。投資家のリスクオフ姿勢が強まり、その後26、27日は続落となっております。

昨年まで米株高を牽引してきた「マグニフィセント7」は、米金融大手ゴールドマンサックスから「マレフィセント(有害な)7」と名付けられるなど、ハイテク株はさえない値動きが続いております。

4月半ばから本格化する2025年1-3月期米企業決算に期待する向きもある様ですが、米国株の牽引役が不在な上に、トランプ米大統領が短期的な相場の変動や景気悪化をいとわずに政権運営を進めるとの見方から、「トランプ・プット」への期待も後退しております。目先は200日平均線をサポートに42000ドルを維持出来るか注目されます。ただ、チャートの形は「下降フラッグ」にも見えるだけに、42000ドルを割り込む様ですと、トランプ米政権の朝令暮改の関税政策により、先行き不透明感が強まっているだけに、再度41000ドル割れを試す可能性もありそうです。

 

 

 

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