ダウ工業株30種平均
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昨晩のダウ工業株30種平均線は、前営業日比1679.39ドル安の40545.93ドルで終了。下げ幅はコロナ禍の2020年6月以来の大きさとなっております。
3月31日から4月2日まで3営業日続伸。3月31日に41148.13ドルまで下げる場面も見られたものの、買い拾われて反発。4月2日に42382.27ドルまで上昇する場面も見られております。
ただ、トランプ米大統領が発表した「相互関税」が市場の想定以上に厳しい内容となり、「ネガティブ・サプライズ」となる中、投資家のリスクオフ姿勢が強まり、4日は急落。一時40513.11ドルまで下げるなど、3月13日以来の41000ドル割れとなり、9月6日以来の安値で終了。
VIX指数
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恐怖指数とも呼ばれるVIX指数は3月28日に節目の20を突破。その後も上昇が続く中、4月3日には「令和のブラックマンデー」と呼ばれ、日本株が急落した昨年8月5日以来となる30台まで上昇。
米国と各国の間で互いに関税を掛け合う「貿易戦争」が激化し、世界景気が後退するとの警戒感が拡がり始めております。また、3月ISM米製造業景況感指数が3ヶ月ぶりに節目の50を割り込み、インフレ上昇率が高止まりしたまま景気が減速する「スタグフレーション」への懸念が拡がる中、投資家のリスクオフ姿勢が強まっている様です。
テクニカル的に、相対力指数(RSI)が節目の30%に近付き、目先は自律反発の動きも出て来そうです。また、4月4日に発表される3月米雇用統計が市場予想を下回るなど、米景気の減速が鮮明になれば、FRBの早期利下げ期待が拡がり、株価を下支えるとの見方も出始めております。
とは言え、MACDがデッド・クロスとなる中、早期に41000ドル台に戻せない様ですと、米景気の先行き不透明感が強まっているだけに、昨年8月13日以来の40000ドル割れを試すことも想定されます。
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