ダウ工業株30種平均

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昨晩のダウ工業株30種平均は前営業日比161.35ドル高の4万3239.05ドルで終了。

引き続き連日で最高値を更新する展開が続いております。今月発表された米経済指標が米景気の底堅さやインフレの鈍化を示し、米経済がソフトランディング(軟着陸)出来るとの見方が拡がる中、米大手銀の好決算を受けて、今後発表される米主要企業の決算への期待が拡がり、10月14日に史上初めて43000ドルを突破。エヌビディアの株価が最高値に迫るなど、ハイテク株に再び積極的な買いが入る中、翌15日に43277.78ドルまで上昇する場面も見られております。

ただ、オランダの半導体製造装置大手ASMLが決算発表と同時に2025年12月期通期の見通しを引き下げたことを受けて、半導体需要に対する懸念が高まり、流れが一転。エヌビディアやインテルといった関連銘柄が急落する中、高値から値を消して終了。ただ、FRBによる大幅利下げ観測は後退しているものの、FRBの利下げサイクルが継続し、米経済を支えるとの見方が根強い中、押し目を買う動きは強く、翌16日は反発。9月米小売売上高が市場予想を上回ったことが好感されて、17日も続伸。一時43289.76ドルまで買い進められるなど、最高値を更新しております。

連日で最高値を更新し、押し目らしい押し目も入れずに上昇が続く中、市場の一部では高値警戒感も出始めております。また、11月5日投開票の米大統領選が迫る中、民主党候補ハリス副大統領と共和党候補トランプ前大統領に対する支持率が依然として拮抗しており、先行き不透明感さが強まる中、様子見ムードが今後強まるとの見方もありますが、良好なファンダメンタルズに着目した買いが勝っている様です。

来週も、本格化している米主要企業の決算発表が注目されそうですが、QUICK・ファクトセットによると10月11日時点で2024年第3四半期(主に7-9月期)の増益率予想は4%前後と、低めの見通しとなっております。期待値が低い分、市場予想を上回り易い状況で、堅調な値動きが想定されます。なお、FRBの利下げサイクルが継続するとの見方から、押し目買いが入り易くなっており、9月17、18日以来続落は無い状態となっております。

 

 

 

 

 

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