ダウ工業株30種平均

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昨晩のダウ工業株30種平均は前営業日比140.59ドル安の4万2374.36ドルで終了。連日で最高値を更新する中、10月18日に43325.09ドルまで上昇する場面も見られたものの、米長期金利がジワジワと上昇する中、株式の相対的な割高感が強まり、今週は21日から24日まで4営業日続落中。調整地合いが強まる中、24日に42191.83ドルまで下げる場面も見られております。

米大統領選挙まで2週間を切る中、世論調査では接戦が予想されているものの、過去にもトランプ氏の事前の支持率が低く出ていた経緯を踏まえ、トランプ氏有利との見方が市場の一部で拡がる中、同氏が米大統領に返り咲けば、関税引き上げや減税延長といった政策がインフレ再燃や財政悪化を招くとの見方から米長期金利は23日に一時4.26%を付けて、7月下旬以来約3ヶ月ぶりの水準まで上昇しております。

今後本格化する大手ハイテク企業の決算内容を見極めたいとの見方や、前述の様に米大統領選は接戦が予想されており、結果判明に時間が掛かるなど、選挙後の混乱などのリスクも懸念され始めている様です。また、米大統領選挙直前は株価が下げ易い傾向があることから、ポジション調整の動きが強まっている模様。

テクニカル的にMACDがデッド・クロスとなる中、目先は心理的節目の42000ドルを維持出来るかが焦点となりそうです。割り込む様ですと、50日平均線、次いで8月5日の安値38499.27ドルから10月18日の高値43325.09ドルの上げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の38.2%押し水準41481.63ドル辺りまで下げて来ることも想定されます。ただ、FRBによる大幅利下げ観測は後退しているものの、FRBの利下げサイクルが継続し、米経済を支えるとの見方は根強い中、安値は引き続き買い拾われそうです。

 

 

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