ダウ工業株30種平均
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昨晩のダウ工業株30種平均は前営業日比207.33ドル安の4万3750.86ドルで終了。
大規模な減税や規制緩和などトランプ次期大統領が打ち出す政策による米経済の活性化を先取りした「トランプトレード」が続く中、11月11日に史上初めて44000ドルを突破。一時44486.70ドルまで上昇する場面も見られております。
ただ、米大統領選の翌日の6日から11日まで2000ドル強上昇していたことから、買い方の利喰い売りに押されて12日は反落。13日は反発に転じたものの、14日は再び下落に転じたため、上昇一服感も出始めている様です。なお、大統領職と上下両院の多数派を共和が占める「トリプルレッド」が確実となったものの、既に織り込んで上昇してきたため、大きな材料とはならなかった模様。
市場では「トランプラリー」がいつまで続くのかが焦点となり始めておりますが、トランプ次期米大統領が掲げる減税や規制緩和に加え、FRBの利下げサイクルが米景気を押し上げるとの思惑から相場の先高観は強い様です。恐怖指数(VIX)が11月13日に14.02まで低下し、約4ヶ月ぶり低水準となるなど、市場は「ユーフォリア(陶酔感)」に浸っている模様。
ただ、トランプ次期大統領が掲げるのは大規模な減税や規制緩和といった米景気の押し上げ効果をもたらすものばかりではなく、不法移民の強制送還や関税引き上げといった強硬策も目立ち、相場の重荷となる可能性も懸念され始めております。
そのため、テクニカル的にMACDの上昇が鈍化し始める様ですと、短期的に11月4日の安値41647.30ドルから11月11日の高値44486.70ドルの上げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の半値押し水準43067.00ドル辺りまで下げて来る可能性もありそうです。
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