NY白金(日足)

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先週のNY白金(中心限月)は、前週比50.7ドル安の921.1ドルで終了となり、続落。昨年末に200日平均線を上抜いたことで騰勢が強まり、昨年12月28日に1016.0ドルまで上昇するも、年が明けるとトレンドが一転。軟調な地合いが続く中、1月8日に200日平均線、10日に50日平均線割れ、12日に100日平均線も割り込み、914.0ドルまで下げる場面も見られております。

昨年末の急伸の反動に加えて、相関性の強い金の軟調な値動きが嫌気されている様です。昨年12月中国製造業PMIが好調・不調の境目である50を3ヶ月連続で割り込み、改めて中国景気への懸念が強まっていることや、英国によるロシア産金属の経済制裁に関連した供給懸念が後退する中、同じ白金族であるパラジウムが軟調な地合いになっていることも嫌気されている模様。

テクニカル的にMACDも下げ基調を強める中、昨年11月10日の安値843.1ドルから同12月28日の高値1016.0ドルの上げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の半値戻し水準929.6ドルを割り込んだだけに、目先は61.8%押し水準909.1ドルを意識した動きになって行きそうです。

ただ、900ドル付近では南アフリカの生産コストが意識され易い上に、中国の買い付け期待も高まり易い。また、南アフリカが夏本番となり、電力不足が意識され易く、1月は年間で一番上げ易い月となっていることから、押し目は買い拾われることが想定されます。

なお、今週は1月17日に2023年GDP(国内総生産)をはじめとした中国の主要経済指標が発表されます。同国景気の先行きを占う上で注目されそうです。

 

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