NY白金(日足)
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先週のNY白金(中心限月)は、前週比25.3ドル安の881.5ドルで終了となり、続落。
10月2日から5日まで4営業日続落。米長期金利の上昇を受けて、相関性の高い金相場の下落が続く中、10月2日に再び900ドル割れとなりました。ドル独歩高を受けて、相対的にドル建て商品に割高感が生じる中、その後も下げ止まらずに、直近安値882.6ドル(8月15日)を下回ると下げが加速。10月6日に一時856.8ドルまで下げる場面も見られております。
ただ、相対力指数(RSI)が30%に近づき、売られ過ぎ感が意識され始める中、節目の850ドルを維持したため、売り方のショート・カバー(買い戻し)を中心に買い拾われた様です。その後も、イスラム組織ハマスとイスラエルとの戦闘で、パレスチナ自治区ガザとイスラエルの双方に多数の死者が出る緊迫した事態となる中、中東の「地政学リスク」が意識されて相関性の強い金が急騰したため、白金も一時896.9ドルまで買い進められる場面も見られております。
目先は900ドル台を回復しつつ、9月1日の高値995.0ドルから10月6日の安値856.8ドルの下げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の38.2%戻し水準909.6ドルを上抜くことが出来るか注目されそうです。
なお、南アフリカの白金大手アングロ・アメリカン・プラチナム(アムプラッツ)のミラー最高経営責任者(CEO)は、最近の白金族相場の下落局面について、ロシアによるウクライナ侵攻初期に積み上がった貴金属の在庫調整や、パラジウムを含む商品の主要な輸入国である中国の経済成長ペースが予想を下回っていることが影響しているとの見方を示しております。
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