NY白金(日足)
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先週のNY白金(中心限月)は、前週比7.3ドル安の994.4ドルで終了。2週連続で下落しております。
国慶節に伴う大型連休前に、中国政府が金融緩和策に続いて財政拡大策を発表するなど、景気刺激策を相次いで打ち出したことで、同国の需要減退懸念が後退する中、10月2日に一時1025.8ドルまで上昇する場面も見られたものの、その後は3日から9日まで5営業日続落。
中東情勢が一段と緊迫化していることで投資家のリスクオフ姿勢が強まったことや、相関性の強い金相場が高値修正の動きとなる中で下値を切り下げる中、10月8日に急落。中国国家発展改革委員会が記者会見を開いたものの、内容は今までの景気対策の振り返りなどが中心で、市場が期待していた追加財政支出について言及が無かったことが嫌気された様です。翌9日に953.0ドルまで下げる場面も見られております。
ただ、節目の950ドルを維持する中で、安値は買い拾われて反発。相関性の強い金の反発が好感されて、その後3営業日続伸となり、10月14日に6営業日ぶりに1000ドル台を回復。一時1009.9ドルまで買い進められる場面も見られております。1000ドルを維持するのは白金独自の材料が必要になってきそうですが、1000ドル台を維持しつつ、5月20日の高値1105.0ドルから9月4日の安値902.0ドルの下げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の61.8%戻し水準1027.5ドル、次いで節目の1050ドルを意識した動きになって行くか注目されます。
また、今週は10月18日に発表される2024年7-9月期中国GDP(国内総生産)など中国の主要経済指標が注目されそうです。
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