NY白金(日足)
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先週のNY白金(中心限月)は、前週比2.7ドル高の884.2ドルで終了となり、3週ぶりに反発。
10月2日から5日まで4営業日続落。米長期金利の上昇を受けて、相関性の高い金相場の下落が続く中、直近安値882.6ドル(8月15日)を下回ると下げが加速。10月6日に856.8ドルまで下げる場面も見られております。
ただ、相対力指数(RSI)が30%に近づき、売られ過ぎ感が意識され始める中、節目の850ドルを維持したことから突っ込み売り警戒感が台頭。売り方のショート・カバー(買い戻し)を中心に買い拾われる展開となりました。
その後も、イスラム組織ハマスとイスラエルとの戦闘で、パレスチナ自治区ガザとイスラエルの双方に多数の死者が出る緊迫した事態となり、中東の「地政学リスク」が意識されて相関性の強い金が急騰したことを好感した買いが入り反発場面が継続。複数の
FRB高官のハト派な発言を受けて、米長期金利の上昇が一服したため、相対的なドル建て商品の割高感が薄れたことで、見直し買いも入った様で、10月12日に一時902.6ドルを付けて、900ドル台を回復する場面も見られております。ただ、9月米消費者物価指数が市場予想よりもやや強い内容となり、米長期金利が上昇したことが嫌気されて、再度急落したものの、イスラエルとイスラム組織ハマスの軍事衝突が激化する中、改めて中東の「地政学リスク」が意識されて、金が急騰したため、引き続き安値は買い拾われております。
金との鞘が再び1000ドル以上拡大する中、相対的な白金の割安感が意識され易く、引き続き押し目は買い拾われそうです。中東情勢悪化への警戒感から投資家の「リスクオフ」姿勢が強まる中、900ドル台を回復出来るかが引き続き焦点となりそうです。9月1日の高値995.0ドルから10月6日の安値856.8ドルの下げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の38.2%戻し水準909.6ドルを上抜いて、50日平均線超えを試す展開となるか注目されます。
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